2012年5月19日土曜日

ギアナ高地情報 現地旅行会社


ギアナ高地とは、南米北部の6つの国(コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、ギアナ、ブラジル)にまたがる高地帯で、ギアナ(ガイアナ)は水の国という意味を持ち、年間通しての降水量が4000mm以上といわれています。テーブルマウンテン
ここには、20億年まえの地層がむき出しになったテーブルマウンテンと呼ばれる山が大小100以上連なっています。これらは、地上から垂直の壁のように伸びていて標高差1000mにもなります。大地から隔離されたような特徴は、陸の孤島とも形容されます。たくさんあるテーブルマウンテンのひとつアウヤンテプイがあり、ここには世界最大の落差のアンヘルの滝(エンジェルフォール)があることで知られています。テーブルマウンテンは、地盤のやわらかいところが雨や風によって削り取られ固い地盤だけが代形状に残っている台形状の山々のことを言います。先住民の言葉で"デプイ"とよばれています。映画『ロストワールド ~失われた世界~ 』の舞台はギアナ高地のテーブルマウンテンといわれています。
テーブルマウンテンの上に生息する植物は約4000種以上といわれています。75%がギアナ高地だけの固有種です。アフリカ大陸と似た種類が多いため地球がつながっていた理由の一つになるといわれいてます。テーブルマウンテンの上には土が少なく栄養分も豊富でない為たくましく生きています。そのため、地上ではあまり見ることができない虫から栄養をとる食虫植物などが多く生息しています。また、オリノコでは様々な種類の蘭を見ることができます。
食虫植物ブロッキニアは、ギアナ高地に自生するパイナップル科の植物です。虫を養分とする事で養分の少ない高地で生き延びています。数枚の葉が重なり合い、その中心に水を溜めます。その水は甘い蜜のような匂いがして、虫を誘引して消化します。
昆虫や爬虫類などもとても独特な姿をしています。隔離されているため天敵がいず、跳ねることができないカエルや水の中で生活をするコオロギなど原始のままをとどめている固有主などが沢山存在します。
原始的な体を持つオレオフリネラは骨格が未発達で歩くのもぎこちなく、跳ぶこともできません。水かきも未発達なので、カエルなのにあまり泳ぎも得意ではありません。唯一の身を護る武器は岩肌に似た体色(保護色)くらいで、ギアナ高地の隔離された世界だから生き延びる事が出来たといえます。しかし最近では観光客の増加により、外来種が持ち込まれたりして絶滅の危機にあります。
この場所には原始の形を留めている固有の植物や動物などが多く人類未踏の場所も多いことから地球最後の秘境とも呼ばれています。

 

ギアナ高地・エンジェルフォールの行き方

ベネズエラの最大の魅力エンジェルフォールへはカナイマ(Canaima)、シウダーボリーバル(Ciudad Bolívar)、サンタ・エレナ・デ・ウアイレン(Santa Elena de Uairén)の3箇所から行くことが可能です。


tahquamenon滝キャンプ8月

一番のお勧めはカナイマからのアプローチです。この場合はプエルト・オルダス(Puerto Ordaz)へ向かいエンジェルフォールへ行く方法が一般的です。 シウダーボリーバルやサンタ・エレナ・デ・ウアイレンはベネズエラでゆっくり過ごせる方にお勧めの場所です。
サンタ・エレナ・エレナ・デ・ウアイレンからロライマ山(Mount Roraima)へ数日トレッキングをしながらエンジェルフォールを目指したり、シウダーボリーバルでベネズエラの英雄シモンボリーバルの歴史を読み解きながらエンジェルフォールへ向かいます。
ベネズエラをゆっくり満喫されたい方にはお勧めです。
オリジナルあふれた組み合わせで一生に残るベネズエラの旅をスールトレックと一緒に楽しんでください。

カナイマ

カナイマカナイマは、ギアナ高地への玄関口のひとつです。ベネズエラで一番美しい景色がみれると言っても過言ではありません。1962年に国立公園に指定されたカナイマ国立公園は、全体が30,000平方キロメートル以上にもなります。この公園は世界で6番目に大きなもので、1994年にはユネスコの世界遺産に指定されました。ここでは、約20億年まえの地質を残すテーブルマウンテンがジャングルに囲まれて100以上も連なっています。カナイマ湖の背景にテーブルマウンテンがとても美しく見え、印象的な絵になることは間違いないでしょう。また、ジャングルの植物からでるタンニンはカラオ川やカナイマ湖を赤色に染めています。カナイマ湖の砂浜も薄いピンク色に染められ、見たことがない神秘的な景色が広がっています 。

カナイマへの行き方

カラカスからカナイマへの行き方は直行便がないため*プエルト・オルダスを経由してカナイマ空港へ到着します。1日1便のみ運行しています。
*プエルトオルダスの空港の名前はマヌエルカルロス・ピアール・グアヤナ空港になります。プエルトオルダスはオリノコ川とカラオ川の合流地点にある場所で、カナイマ空港からは229kmの場所にありボリーバル州のグアヤナ市にあります。
シウダー・ボリーバルからは所要時間約1時間15分です。

カナイマまでの往路 (プエルトオルダス経由)
 カラカスからプエルトオルダス
・月曜日から土曜日
アエロポスタルエアライン航空が運行
 午前 6.45発/午前7.45着
・日曜日
アセルカエアラインズ航空が運行
午前11:30 発/ 午後12:30着

プエルトオルダスからカナイマ
トランスマンドゥ航空
・月曜日から土曜日
午前9:00発/午前 10:00着
・日曜日
午後1:00 発/午後2:00着

カナイマからの復路
カナイマからプエルトオルダス(毎日運行)
午前9.30発/ 午前10:30着
プエルトオルダスからカラカス(毎日運行)
午後2.30 発/ 午後3.30着


テストや罪悪感の囚人

カナイマの見どころ

アンヘルの滝:1933年米国人パイロット、ジェームズ・エンジェルによって発見され、彼の名前にちなんで名づけられている世界最大の落差979mを持つ滝です。地元ペモン族の言葉ではParakupa-venaと呼ばれ "the fall from the highest point"(高い場所から落ちる)の意味を持ちます。ギアナ高地最大のテーブルマウンテンであるアウヤンテプイから流れ落ちる滝には滝つぼがなく、地上に着く前に霧状になってなくなってしまう神秘の滝です。カイマナからはボートと徒歩で約3時間です。
カナイマ湖:カラオ川が流れ込む湖です。砂浜には、植物から出るタンニンによって茶色に染められた水が静かに波打っているのが印象的です。白い砂浜もピンク色に染められています。遠くにはテーブルマウンテンを眺めることができ、クルーズをしながらカナイマ湖に浮かぶアナトリー島のエルポサの滝やアチャの滝を見ることができます。
エルサポの滝:カイマナ湖に浮かぶアナトリー島にある滝です。滝の裏にある岩でできた細い道を全身ずぶ濡れになりながら通り抜けることができます。豪快に流れ落ちるカーテンのような滝を全身で感じること間違いありません。特に雨季の5月から11月までは水量が増しさらに楽しむことができます。
ユリの滝:プエルト・ベルデから20分ほど車で移動した後、小さいボートでカラオ川を渡ったところにあります。カラオ川へ流れ出す間にできたといわれる滝で、タンニンを含んだ滝の水は茶色く神秘的です。ボートからユリの滝へ行くまでに見える植物と滝のコラボレーションが魅力的です。
アチャの滝:カラオ川から作られている滝で、カナイマ湖へと続いています。雨季になると水量も多く豪快な滝の音も楽しむことができます。
カバック・キャニオン:エンジェルフォールがあるアウヤンテプイの南東部に位置しているキャニオンです。原住民が住むカバック村を訪れることができ、ハンモックに虫除けのネットが張られた場所での宿泊ができ現地の文化などもも学べることができます。また、グラン・サバナを見ながらバックにアウヤンテプイを見ることができます。カバックキャニオンではトレッキングや川を下りを楽しむことができ、近くにあるカバックケーブから見る空は格別と言われれテいます。
オーキッド島:ボートでバックにテーブルマウンテンを見ながらオーキッド島を訪れます。ベネズエラに自生する蘭をご堪能いただけます。ほかには、島で探索をしたり川で泳いだり自然を満喫することができます。

ホテル

ワクロッジ:カナイマ飛行場からすぐ近くに場所にある大自然に囲まれたロッジです。カナイマ湖を眺めながら心地よい癒しのひと時が過ごせます。
住所:Canaima Lagoon, Parque Nacional Canaima, Venezuela
URL:

ウカイマ・キャンプ:カナイマ湖から少し離れた場所にあるホテルで、カラオ川のそばにあり、エンジェルフォールやアウヤンテプイの眺めも楽しめます。
住所:Parque Nacional Canaima, Venezuela  電話:0212-7540244
URL:


コールフォールズチャーチ、バージニア州でオタク

シウダー・ボリーバル

シウダー・ボリバールシウダー・ボリーバルはベネズエラの人口の4分の1にあたる約27万人の南東部の都市です。カナイマ同様、ギアナ高地へ向かう拠点となる場所です。以前はアンゴストゥーラと呼ばれていてましたが、1846年からベネズエラの英雄シモン・ボリーバルの栄光をたたえ現在のシウダー・ボリーバルと呼ばれるようになりました。もともとの名前であるアンゴストゥーラは"狭い"という意味で、近くにあるオリノコ川の川幅か狭かったことから名づけられていました。
オリノコ川は、ベネズエラとブラジルの国境付近から流れ出る南米でも重要な川で、2,140kmにも及びます。何百もの川にわかれデルタを形成し大西洋に流れ出ています。雨季になると川幅が22kmにもおよび深さは100mにも及びます。重要な川のほとんどがここを分岐していてアマゾンの支流としてつながっています。
シモン・ボリーバルは、1783年7月にベネズエラのカラカスでに生まれ、政治の中心として活躍し南米の諸国のボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、パナマをスペインから独立へ導いた英雄として知られています。その後、大コロンビア帝国を築き1819年に仮の首都をここシウダー・ボリーバルに築きました。大コロンビア帝国は1830年に分裂を起こし翌年病に倒れ12月17日に死去しました。

シウダー・ボリーバルへの行き方

カラカスからアビオール航空とルタカ航空が毎日一便運航しています。
所要時間約50分から1時間10分。
陸路からは、長距離バスでカラカスから約9時間、プエルト・ラ・クルスから約4時間、サンタ・エレナ・デ・ウアイレンから約11時間かかります。

シウダー・ボリーバルの見どころ

アンゴストゥーラ・ブリッジ:アンゴストゥーラ・ブリッジは1967年にかけられたオリノコ川にかかる712mの橋です。オリノコメトロ と呼ばれる岩が雨季と乾季の水位の目印になります。橋から見える夕日や橋の近くを通る船がとても印象的です
プラザ・ボリーバル:一般的にアルマス広場として知られている場所ですが、ここシウダード・ボリーバルではプラザ・ボリーバルと呼ばれています。政治の重要な機関が集まっています。
カテドラル:プラザ・ボリーバルの北西にある黄色い壁がとてもかわいらしいコロニアルな教会です。13個の鐘と大きな時計が特徴的です。15分に一度鐘の音が聞こえてきます。
コレオ・デル・オリノコ:ベネズエラで最初の新聞が発行された場所で現在はシモン・ボリーバル博物館として使われています。初代の印刷機が展示されています。

ホテル
ラハ・レアル:空港のすぐ近くにある4つ星ホテル。全室73室でプールやレストランの施設も整っています。Wi-Fi可能。
住所:Avenida Andres Bello c/c Jesus Soto Frente Al Aeropuerto
電話:632-7911
URL:www.lajareal.com


サンタ・エレナ・デ・ウアイレン

サンタ・エレナ・デ・ウアイレンサンタ・エレナ・デ・ウアイレンは、人口1万人の小さな町ですが、ここからもギアナ高地へアクセスができます。ブラジルとの国境の地でもあり、ポルトガル語とスペイン語が交わる賑やかな場所です。この場所は、1923年にここを最初に発見したルーカス・フェルナンデス・ペーニャの娘エレナの名前とこの地の近くを流れるウアイレン川から名づけられました。グランサバナの中心にあり、エンジェルフォールへ行くメインの場所として知られています。
グランサバナははギアナ高地一帯に広がる草原地帯でベネズエラで一番の自然の宝庫です。多くの原住民が生活をしています。そのなかでもペモン族が多く彼らはテーブルマウンテンのことを"テプイ"と呼んでいます。彼らの神話にはこのテプイは神が存在していた場所と伝えられていて、決して立ち入ってはいけない場所であり、また先祖の魂が集まる場所であったとも言われています。

サンタ・エレナ・デ・ウアイレンの行き方

カラカスからプエルト・オルダス経由でアビオール航空とアエロポスタル航空が1日2便から3便を運航していて、所要時間は約1時間です。
陸路では、カラカスから直行便が一便、シウダーボリーバル経由で所要時間22時間です。シウダーボリーバルからは直通が毎日5便あり所要時間11時間です。
ブラジルのボア・ビスタから国際バスで1日4便があり所要時間4から5時間です。

サンタ・エレナ・デ・ウアイレンの見どころ

ギアナ高地へ向かわれる方の中でも長期滞在可能な方へお勧めの場所です。
ロライマ山:原住民のペモン族の言葉で"偉大"を意味する『失われた世界』のモデルになった標高2810mの山です。ベネズエラ、ブラジル、ガイアナの三国にまたがります。垂直に伸びた壁が外界からのものを一切受け付けない手つかずの状態を保つことになり、植物や動物たちは独自の進化を遂げほとんどがこの土地の固有種が多く見られます。天空に隠された陸の孤島は興味が尽きません。トレッキングツアーがあり5泊6日が一般的なコースになります。神秘に満ち溢れたロライマを直接感じることができる原始へのタイムスリップです。


5泊6日トレッキングツアーサンプル
1日目:サンタ・エレナ・デ・ウアイレンを出発し、ジープに乗り込みパライテプイの町へ向かいます。4時間から5時間歩いてテク川に到着し初日のキャンプサイトへ。ここでは、川で泳ぐことができたり、リラックスの時間を過ごしたりして一日目を終了します。
2日目:朝食後約5時間歩き、テク川とクケナン川を渡ります。ロライマ山の麓までたどり着き、『失われた世界』への世界へ引き込まれていきます。
3日目:朝食後に約4時間歩いた後徐々に岩山のごつごつとした道を歩き、沢山の着生植物を見つけるようになります。この日は、エル・ホテルと呼ばれるキャンプサイトで過ごします。
午後からは近くを散策し、一番の高いポイントまで向かいます。スタート地点からの足取りをここから眺めることができます。
4日目:この日一日はロライマ山を探検。ここでは数多くの感動が待ち構えています。頂上では、一面が水晶で覆われているクリスタル・バレーを見ることができます。クケナンテプイを眺め神秘の世界を堪能します。
5日目:朝食後に下山を開始し約6時間歩きます。この日のうちにロライマ山の麓までたどり着きます。

6日目:朝食後、開始地点の町パライテプイへ到着し昼食をとりロライマ山ツアーを終了します

ホテル
ホテル・グランサバナ:ブラジル国境に近い場所にあるホテル。グランサバナの自然を見ながらプールでカクテルなどリラックスした時間を過ごせます。
電話:289 - 9951810
URL:



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